“我不愿意将就” 私は妥協したくない
最近、友人の微信を見ていて学んだ単語がある。
それは、“将就”。
「適当なところで手を打つ。」
「我慢する。」
というような意味なのだけど、
友人によると、さいきん中国で流行ったドラマに、この言葉を使った名セリフ(经典台词)があるらしい。
それがこのセリフ。
“如果世界上曾经有那个人出现过、其他人都会变成将就。
而我不愿意将就。”
ドラマ「何以笙箫默」より
訳すと、
「もし世界にその人が現れたなら、他の人(との結婚)はみな妥協に変わってしまうだろう。
だから私は妥協しない。」
って感じかな。
結婚適齢期になると、親や親戚から結婚するよう激しく圧力をかけられる中国。
この言葉を微信に載せていた友人もその1人。
このセリフが"经典"(中国語でみんなの記憶に残る有名なものを言う時に使う言葉)になったのも多くの若者の共感を呼んだからなhのかな。
henと hengの発音の違い。
先日は前鼻音と后鼻音の発音の違いで、an とang について書きましたが、
今日はhen とhengについて書いてみたいと思います。
hen 前鼻音 heng 后鼻音なので、舌の位置や空気の抜き方はan 前鼻音ang后鼻音と全く同じです。
(ここでは主に母音について説明しているので、子音の"h"の発音は出来ている方だけ読んでくださいね。)
henとhengもanとang同様、舌の位置と口の開き具合が少し変わるので
発音した時の音の違いが少し出ます。
すごく大げさに言うと、hen の場合は、日本人の耳には、「ヘン」(本来カタカナ表記はあまりふさわしくないですが)に限りなく近く聞こえます。
hengの場合は、「ハン」に近い音に聞こえると思います。
実際の音の違いはさほど大きくありませんが、
この点を少し意識しながら発音してみるのもいいと思います。
“不能只说谢谢” 礼を言うだけじゃダメだよ
先日、ディーン・フジオカさんが中国語もペラペラだと知ったので、
彼の中国語が聞いてみたくて、
以前に台湾で出演したドラマ「本当の恋の見つけ方」
(中国語のドラマ名は"转角遇到爱")を見てみました。
台湾では藤冈靛という芸名で活躍されていますが、
日本人なまりの全くないとっても流暢な中国語での演技に、
「すごっ‼️」と思ってしまいました。
他にも広東語も話せるとか、、
さすがです。
そこで、ディーン・フジオカさんのセリフから学んだ中国語ネィティブがよく使う“不能 ” の用法を紹介します。
"不能"の使い方は「〜できない」はよく知られていますね。
"我今天不能去你家。"
「今日は君の家に行けないよ。」
などと言いますね。
実は他に「〜してはいけない」と言う意味でもよく使われます。
ドラマの中(第15話)で、ディーン・フジオカさん演じる安藤楓が主人公にお礼を言われて、
“不能只说谢谢”
“你还要做一件事”
「礼を言うだけじゃダメだ。」
「まだすることあるだろ。」
と言って、好きな女の子になかなか告白できない主人公の背中を押してあげます。
この“不能”の使いかた結構便利で、
“在飞机上不能用手机”
「飛行機では携帯を使ってはいけません。」
とか、
“你冬天不能吃冰淇淋”
「冬にアイスクリームを食べてはいけません。(体を冷やしてしまうから。)」
とか、言われます。
さらに、「不能+不+動詞」で、
「〜しないわけにいかない」
「〜せずにいられない」
という言い方もあります。
例えば、“我所看到的不能不说”
「見たことは喋らずにいられない。」
とか、
“我想减肥但不能不吃东西”
「ダイエットしたいけど、何も食べないわけにいかない」
というふうに使います。
“不能” 意外と便利なんだな。
でも、いつになったらこんな用法が自然に使えるようになるんだろう。。😢
an と angの発音の違い。
これまで、私がずっと格闘してきた発音の課題の1つが前鼻音(-n)と后鼻音(-ng)。
もちろん今も格闘中ですが、わたしが今まで学んだ発音のコツを少し紹介したいと思います。
平滑な言語を話し慣れている日本人にとって、このビミョ〜な違いは聞き分けにくいし、発音し分けるのもかなり難しいこと。
自分の耳で聞き分けれない音は、なおさら発音しにくい。
そもそも前鼻音と后鼻音はどう発音し分けるのでしょう。
-anと-angを例に考えてみます。
鏡で自分の顔を見てください。
{-an}
-anは鼻に抜けないので、発音し終わった時の舌の位置は、上顎の歯の後ろ側、歯と歯茎の間です。
上の歯と下の歯の間から舌が少しだけ見えますか?
{-ang}
-angは空気を鼻から抜くイメージで発音します。
発音し終わった時の舌は少しだけ後ろに巻き込みます。歯茎には触れません。
発音した時に、鼻の穴が少しだけ膨らんだら、鼻から息が抜けている証拠です。
ポイント
前鼻音と后鼻音では、舌の位置が違うので、微妙に音も変わります。
-anの場合、発音したとき英語の[ӕ]の音に少し近くなります。少し横に口を開くイメージです。
-angは英語の[ɑ]の音に近いイメージです。-anよりも口を縦に開ける感じで発音します。
ただ、どちらも大げさにやりすぎると違う音になってしまうので注意してください。
可算找到你了。やっと見つけましたよ。
前回に引き続き、中国映画「人在囧途」で学んだ言葉を紹介します。
主人公が財布を落としてしまい、それに気づいた善良なバスの係員が一晩中彼を探したあと、明け方ついに彼を見つけて言った言葉、
「可算找到你了」
「找到」は見つけるという意味。
では「可算」ってどんな意味なんでしょう?
ネィティブによると、「可算」と「终于」はとても意味が近いそう。
とちらも長時間経過した後に主語となる名詞または代名詞がする動詞の前につけて使います。
つまり、主語+可算/终于+動詞(+目的語)
例えば、「你可算来了」と「你终于来了」。
どちらも意味は同じです。長時間待ったあと、相手は来たのです。
でもこの2つの単語、気をつけて使わないと、相手に伝わるニュアンスが変わってしまいます。
「终于你来了」だと、とても期待して首を伸ばして待っていた相手がやっと来てくれた、という感じ。
ところが、「你可算来了」だと、別に楽しみに待っていたわけじゃないけど、なんか遅かったね、やっと来たのか。 という感じ。
もし誰かに言ってもらうなら「终于」を使って言って欲しいですよね。
ちなみに、「终于」も「可算」も主語の後ろにつけて使います。
「终于你来了」とは言わないで下さいね。
你管得着吗?ほっといてよね。
先日、私の気に入っている中国の映画「人在囧途」を見ていたら、意味のわからないセリフが出てきました。
それが、「你管得着吗?」
徐峥が演じる主人公が、王宝强にイライラした様子で何度も言うんです。
辞書をひいてものっていないので、友達の中国人に聞いてみると、
"Not your business"
と同じ意味だと教えてくれました。
“管”は「口をはさむ」という意味で、助詞の“得”と、補語の“着”(目的の達成、結果を得ることを表す)がつくことで、「あなたは口をはさむことができるのか?」という意味のよう。
つまり、「関係ないだろ。」「ほっといてくれ。」ってことだったんですね。
なるほど。
ちなみに、この徐峥主演の映画は、中国についての知識がまだ浅かった私に本当の中国を教えてくれた映画です。
北京や上海など、大都市はよく整備されて都会的ですが、比較的小さな街はまさにこの映画で映し出されているようなところです。
興味がある人はぜひ見てみて下さいね。
优酷や土豆などの中国版youtubeで見ることが出来ますよ。
「靠譜」ってどんな意味?
中国のドラマや映画を見てい「靠谱」または「不靠谱」って言葉を聞いたことありませんか?
どういう意味だろうって思った人もいるはず。
もともと北方の方言だったみたいですが、今は広く使われています。
「谱」は文字通り楽譜の意味で、ピアノなんかを弾くときに楽譜を見て弾く、つまり靠谱(楽譜に頼って弾く)だと正しく弾けるということから、「信頼できる、頼れる、信じられる」という意味です。
親のいう事を聞かない子供の事を「你没有谱」なんて言い方もします。
偽物が多い中国ではネットで買い物などするときに、「この店は信頼できますか?」「这家店靠谱吗?」なんて使います。